口腔機能低下症|名古屋市南区のJR笠寺駅から徒歩7分の歯医者|笠寺歯科クリニック

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口腔機能低下症

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口腔筋機能低下症とは?

口腔機能低下症

口腔筋機能低下症(こうくうきんきのうていかしょう)とは、複数の口腔機能の低下による複合要因によって現れる病態です。舌や唇、頬、咀嚼に関わる筋肉など、口まわりの筋力が低下してしまう状態を指します。近年、高齢者を中心に「食べにくい」「飲み込みにくい」「発音が不明瞭になる」といった症状が注目されており、歯科医院でも診断・対応が行われています。

また、口腔機能の低下は単なる老化現象ではなく、適切なトレーニングや治療によって改善が期待できるため、早期発見・早期対応が大切です。適切な管理と動機付けを行うことで、さらなる口腔機能低下の重症化を予防し、口腔機能を維持、さらには回復することが可能となります。そのためには、中年期からの口腔機能低下症の診断と管理を適切に実施する必要があります。

主な症状

  • 食べ物をうまく噛めない
  • 飲み込むときにむせやすい
  • 舌の動きが鈍く、言葉がはっきりしない
  • 唇をしっかり閉じられない
  • 食事に時間がかかる
  • 顔の筋肉が衰えている

原因について

口腔筋機能低下症の原因はさまざまですが、代表的な要因は以下の通りです。

  • 加齢による筋力低下
  • 歯の欠損や入れ歯の不具合
  • 長期間の咀嚼不足(やわらかい食事ばかり)
  • 舌や顎の動きを妨げる習慣(口呼吸、頬杖など)
  • 神経疾患や全身疾患の影響

口腔機能低下は心身機能の低下にもつながる

お口の機能低下により、硬いものが食べづらくなり、柔らかいものばかり食べるようになると、さらにお口の機能が低下する「負の連鎖」が生じます。口腔機能の低下から心身の機能低下につながっていく傾向があるので、少しでもお口の衰えを感じたら要注意です。

診断方法

当院では、歯科医師や歯科衛生士が以下の7つの口腔機能精密検査を行い、そのうち3つ以上の項目が該当した場合、口腔筋機能低下症と診断します。

  1. 口腔衛生状態(口腔不潔)口腔内の細菌数や舌苔の付着量の計測
  2. 口腔乾燥唾液分泌量の計測で検査
  3. 咬合力低下残存歯数20本未満の場合、歯科用咬合力計を用いて測定
  4. 舌口唇運動機能低下パ・タ・カの5秒間連続発声数の測定
  5. 低舌圧(舌圧低下)舌で押しつぶす力を測定
  6. 咀嚼機能低下グミゼリーを咀嚼してグルコース溶出量を測定
  7. 嚥下機能低下スクリーニングシートを用いて評価

治療・トレーニング方法

口腔筋機能低下症の治療では、主にリハビリテーション(口腔機能訓練)が行われます。

舌の運動
舌を前後・左右に動かす訓練
唇の運動
口をすぼめたり大きく開けたりする運動
頬の運動
空気を頬にためて膨らませる練習
咀嚼訓練
噛み応えのある食品を使った咀嚼練習
発音練習
口の動きを強調した発声トレーニング

予防のポイント

  • よく噛む習慣をつける(1口30回を目安に)
  • 硬めの食品をバランスよく取り入れる
  • 歯の定期検診を受ける
  • 正しい姿勢で食事をする
  • 口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する

当院の取り組み

当院では、口腔筋機能低下症の早期発見・予防・改善に力を入れています。歯科衛生士による専門的なトレーニング指導に加え、ご自宅で行える簡単なエクササイズも指導しています。

また、高齢者の方はもちろん、発音や咀嚼に不安を感じる若い世代の患者さんにも対応可能です。地域のみなさまが「いつまでも自分の口で美味しく食べ、楽しく会話できる」ようサポートしてまいります。

まとめ

口腔筋機能低下症は、放置すると全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。しかし、歯科医院での診断と適切なトレーニングによって改善が期待できるため、早めにご相談いただくことが大切です。

「最近食べにくい」「飲み込みにくい」「発音が不明瞭になった」などのお悩みがある方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。

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